pofkuma’s blog

考えたことや学んだことを気ままに書くブログです

約7年半勤めた会社を退職しました

先月末、新卒から今まで勤めていた会社を退職しました。会社や仕事内容の詳細は省きますが、BtoBの自社パッケージシステムを扱う部署でSEとして働いていました。自分の気持ちの整理と記録のため、また誰かの参考になることがあればと思い、ブログに書くことにしました。 自分についてを話すのにも書くのにも慣れておらず苦手意識があるのですが、つらつらと書いてみようと思います。


退職の理由を一言で言うと、精神的ストレスに耐えられなくなったからです。 激務だったとかではなく、仕事に対して無気力になってしまい、色々と解決策を探った上での決断でした。胃痛や頭痛、不眠の症状も出てきて辛かったので、もっと深刻な状況になる前になんとかしないといけないと思い始めました。そこまで深刻じゃないから…と躊躇っていましたが、思い切ってメンタル相談窓口に電話してみたところ、心療内科や精神科の受診を勧められました。予約の電話をしてみたものの、信頼できそうなところはやはりどこも予約が詰まっているようで、2週間くらい先でないと空きがなく諦めました。どうしても辛くて仕事を休んだ時、逃げているという罪悪感が強かった一方で、ホッとしている自分もいることに気付きました。少し落ち着いて考えてみた結果、もはや悩みを相談したりするよりも、今の職場を離れる事が今の自分にとっては一番の解決策だという答えを出しました。退職を決めたことを両親に伝えると、賛成し背中を押してくれました。以前から仕事の愚痴を聞いてもらっていたからだと思います。

振り返ると1年以上前からモヤモヤを抱えていました。その時々できることを精一杯やってきたつもりでしたが、次第に自分がやっていることに意味を見い出せなくなりました。プロジェクトとしては成功しても、本当にユーザーのためになることができていない気がして、今までとほとんど同じやり方で既存のビジネスを続けることに違和感を感じていました。プロダクトや仕事のプロセス、環境などの改善について現場で議論しても、組織的に取り組むことがなかなかできず、もどかしさを感じていました。

自分一人が悩んでいるならともかく、周りの人も仕事が楽しくなさそうだったので、何とかできないかなと思いました。本やネットで色んな知見を探して、考え方を変えようと試みたり、同僚の意見を訊いて改善活動の提案をしたこともありました。上司や同僚は提案に賛同してくれましたが、当時の部長から「有志として既存業務に影響のない範囲でやってくれるのは構わない」という風に言われました。結果、計画を倒れとなりました。(これに関しては、独りよがりになってしまい、一緒にやりたいと思えるような状況を作れなかったのが原因だったと思います。)それをきっかけに自信を失い、周囲への後ろめたさを感じるようになりました。自分のやりたいことや得意なことも見失っていたので、異動希望や転職活動にも踏み切れず、なんとか考え方を変えて前向きになれないか悶々と悩みながら過ごしていました。転職サイトに登録して情報収集を始めてはみたものの身が入らず、このまま仕事を続ける後ろめたさから逃げたくなりました。退職意識を上司に伝えたところ、転職先が決まっていないのを心配され、転職活動をしながら仕事を続けたらどうかと言ってもらい保留になりました。(今から1年ほど前)

ちょうどその頃、プロダクトのリニューアルを社内投資として進める話が持ち上がっていました。ビジネスモデルを考え直すことから始め、開発の内製力強化、新技術の採用などを積極的に行うことが期待されていて、プロダクト/サービスの改善に関われるチャンスだと思いました。また、Webアプリケーション開発ができることにも興味を惹かれたので、そのプロジェクトに参加して、気持ち新たにやってみることにしました。 詳細は省略しますが、それはもう社内のステークホルダー達に振り回されまくりのプロジェクトで、本当に辛かったです。仕事中も我慢できず不機嫌な態度を取ってしまったり、人と会話をするのも嫌になってきて、自分がどんどん心の狭い人間になっていきました。ついにストレスに耐えきれなくなり、自分の中でこれ以上は無理だと思ったので、退職願を書いて上司と話しました。異動や休職という選択肢も勧めてもらいましたが、問題を先送りするだけになってしまうと思ったので断りました。今思えば、早い段階でちゃんと職場の人に相談していれば、他部署に異動して新しい環境で頑張ることもできたかもしれません。

当然ですが、会社を辞めたからといって急に全てが好転するわけではないし、今後のことに向き合う必要があります。 無職になるのを覚悟して辞めましたが、未だ実感が湧かず、漠然とした不安が押し寄せてきています。 しばらくは、以前から参加しているプログラミングスクールでの学習を続けながら、転職活動をしていくつもりです。 前職の経験を通じて、ソフトウェア開発により深く関わりたいと思うようになり、そのために学ぶべきことや学びたいことがまだまだあるので、それができる環境に身を置きたいと思っています。 スクールを卒業するまでの道のりはまだまだ長いので、もし希望に合う企業への就職が早く決まったら、また仕事をしながら学習を続けようと思います。 今回決断できたのは、プログラミングスクールの活動を通じて良い影響を沢山受け、将来に向き合う力をもらったおかげでもあるので、自分もその一員として少しでも貢献したいです。

思い返してみると、尊敬する上司や同僚と一緒に仕事ができ、楽しかったことはもちろん、上手くいかず苦労したことも含めて、本当にかけがえのない経験でした。それらは自分にとって大きな財産になっていると思うので、感謝の気持ちを忘れないでいたいと思います。 最終出社日は、これまでの沢山の思い出が蘇ってきて、もうここで仕事することができないんだな…と思うと悲しくなりました。 また、職場でお世話になった方々や家族から励ましの言葉をもらったこと、本やネット上などでメンタル不調に関する経験談やアドバイスを見聞きしたことで、自分の選択を肯定できるようになり、とても救われました。もっと努力するべきと自分を責めると、他人のハードルも上げてしまうような気がするので、自分に対しても他人に対しても寛容な姿勢でいたいと思います。 職場の大先輩から「逃げ恥というけど、自分を大切にするために防衛で逃げるのは恥ではない」という風に言ってもらって、すごく気が楽になりました。逃げるのも難しくて我慢するしかない状況もあるかと思うのですが、「自分が幸せにならない我慢」はしないでおこうと思います。 また、どんな環境でもストレスは必ずある(適度には必要でもある)と思うので、うまく付き合うための工夫をしていきたいと思います。

本当にとりとめなく拙い文章になってしまいましたが、以上です。