pofkuma’s blog

考えたことや学んだことを気ままに書くブログです

フィヨルドブートキャンプの門をくぐって

これは「フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2021」7日目の記事です。

フィヨルドブートキャンプ Part 1 Advent Calendar 2021 - Adventar

Part2もあります。

フィヨルドブートキャンプ Part 2 Advent Calendar 2021 - Adventar

はじめに

こんにちは!フィヨルドブートキャンプ現役生のpofkumaと申します。

昨年のアドベントカレンダーを見てとても素敵な企画だなぁと思い、せっかくなら参加してみようと勇気を出してエントリーしました🎄

年末の良い機会なので、「今年フィヨルドブートキャンプに参加してみての振り返り」をテーマに書いてみます。
かなり長くなってしまい場違いかもしれませんが、適当に読み飛ばしていただければと思います。

入門のきっかけ

私がフィヨルドブートキャンプに入門 (入会) したのは、2021年7月でした。

参加しようと思った理由は、ソフトウェア開発に関わる仕事をしていた中で、プログラミングのことがもっとわかるようになりたい、チーム開発ができるようになりたいと思ったからです。 何か作りたいものがあるというより、プログラムを作るという過程の方に興味を持ちました。あと、世の中の便利なサービスなどの裏で動いているプログラムを作ったりメンテナンスしたりしている人たちへの憧れがあって、そういう人の気持ちがもっとわかるようになりたいし、できるなら自分もその一員になりたい…と思いました。

そんな中、たまたま目に留まったのがこちらの記事でした。 qiita.com

他にも沢山の記事を拝見し興味が高まりつつも、参加を迷っていた中、「角谷トーク2020」に出会いました。 www.value-press.com

この動画を見て、「気になる」「良さそう」が「参加してみたい」に変わりました。まさにフィヨルドブートキャンプという門へいざなってくれるような講演でした。 (角谷さんは「ベテランの言うことは話半分に」と仰っていましたが…。)

その後、即入門!とまでは踏み切れなかったのですが、仕事が落ち着いたタイミングでようやく参加を決意しました。

(フィヨルドブートキャンプの中身を知りたい方は下記の記事をご覧ください。)

フィヨルドブートキャンプの中身 | FJORD BOOT CAMP(フィヨルドブートキャンプ)


参加当初は、わくわくする一方で、ちゃんとやっていけるだろうか…と不安な気持ちでいっぱいだった気がします。一番印象に残っているのは、絵文字やコメントから伝わってくる温かい雰囲気でした。日報やDiscordの分報で絵文字をつけてもらったり、優しいコメントをもらったりして感激したのを覚えています。(今も毎回嬉しくなります。)

「学習の準備」という最初のプラクティスでは、情報量に圧倒されながらも、学習を進めるにあたっての大切な考え方を教わりました。 そこで紹介されていた次の記事がこれまた素敵なメッセージで、フィヨルドブートキャンプは「みんながハッピーになることを目指す場」という考え方に勇気をもらいました。

フィヨルドブートキャンプの受講生のみなさんへ - 29box

(改めて色々読み返していて、初心を思い出そう…という気持ちになりました。)

最初の道

学習の準備を終えた後、最初に待ち構えていたのはHTML&CSSの道でした。 ここでは、HTML、MarkdownCSSについての基礎を学びました。プラクティスのドキュメントがものすごく丁寧で充実しているのに感動し、そのおかげで理解が深まったと思います。また、サルワカくんのWebデザイン入門:HTMLとCSSの書き方をゼロから学ぼうで基礎知識を広く学べたのもよかったです。

ちなみに以前はCSS初級編の後に、上級編が用意されていて、さらに力がつくようになっていたそうです。 現在は「発展編」としてオプション的な扱いになっていますが、いつか挑戦したいです。

フィヨルドブートキャンプのCSSの課題が大変な理由 - machida

HTMLやCSSを極めるのも面白そう…と思い始めたところで、しばしの別れを告げて先へ進みます。

Linuxの道

これは、今のところ私にとっては最難関だった気がします。特に、「Linuxゲリラ戦記」 (1〜82話) で手を動かしながら理解するのに時間がかかり、一番苦しんだ記憶があります。ものすごく長い戦いのように感じられましたが、その分、やり切った時の達成感は大きかったです。デビー君、ナックス先生のことは一生忘れないと思います。

www.garunimo.com

それまで、UNIX/Linuxは難しそうなイメージが強くて、何となく遠い世界のように感じていたので、Linuxやシェルの基本的なことがわかるようになっただけでも嬉しかったです。

この頃、ペパボさんのオンラインイベントが開催されました。 そこで、卒業生の方を含め現役のITエンジニアの方々のお話を聞いて、ますます憧れが強くなりました。

(ここで一大ブームとなった漬け水は、今年の流行語大賞に選ばれました。*1 )

pepabo.connpass.com

有難いことに、このイベントの抽選企画で「RubyKaigi Takeout 2021」のチケットをプレゼントして頂きました。RubyKaigiにリアルタイムで参加することができて嬉しかったですし、とても良い記念になりました。

その後まもなく「Rails Girls Gathering Japan 2021」が開催されました。これは特に心に残っているイベントの1つで、RubyRuby on Railsを取り巻くコミュニティ (人々) の魅力を知る大きなきっかけになりました。イベント全体を通して、プログラミングを介して、誰とでも繋がれるようになり自分の世界が広がっていく…というような楽しさが伝わってきたのが印象的でした。フィヨルドブートキャンプ関係者の方も多数、運営スタッフや発表者として参加されていて、とてもかっこよかったです。

railsgirls-japan.doorkeeper.jp

Git&GitHubの道

Linuxを抜け、Rubyに近づいてきたところで待ち構えていたGit&GitHub。これがまた手強かったです。

サル先生のGit入門チュートリアルを一通りやるところはよかったのですが、その後、Gitの仕組み自体をちゃんと理解しようと深入りしすぎてしまい、沼から抜け出せなくなるところでした。自分なり理解したことを上手くアウトプットできず悩んでいたことも重なって、学習を辛いものにしていることに気がつきました。

そんな時、日報のコメントでのアドバイス、メンターさんや先輩受講生の方のブログなどに救われました。おかげで、わかる・できるのハードルを上げ過ぎず、これから地道に実践を重ねていけば良いと考えられるようになってきました。

Rubyの道

9月の終わり頃、ようやくRubyに入門できた時はもうとにかく嬉しかったです。

Rubyは完全に初めましてではなく、以前いた会社で初開催されたプログラミングコンテストに参加するために、AtCoderなどで練習したことがありました。使用言語は自由で、大半の人がJavaPythonで参加する中、私だけRubyで参加しました…。 (Javaは業務で使うので当然として、Pythonは業務で使ってなくても結構選ばれていた印象です。) その後、Railsチュートリアルに挑戦したのですが、途中で挫折し学習を続けられませんでした。

ここに来てRubyとの再会を果たすことができ、新鮮な気持ちで1つ1つ学んでいくことにわくわくしました。 Rubyの書き方を学ぶだけでなく、より早く上手くコードを書くために必要なツールや考え方、どうすれば読みやすいコードが書けるかといった視点を学べる機会でもありました。

特に、プログラムのコードを提出してメンターさんにレビューしてもらえるのが最高です。何かしらフィードバックがあるだけで嬉しいですし、より良い書き方のアドバイスももらえて、完了後には着実にレベルアップしている手応えを感じられました。 また、合格後にメンターさんや他の受講生の方のコードと自分のコードを読み比べると、自分では思いつかない書き方や名前の付け方を発見できたりして、さらに力がついた気がします。 (読み解くのにすごく時間はかかりますが…。)

現在も引き続き、Rubyでプログラムを作るプラクティスに奮闘しているところです。

💎 主な参考書籍・コンテンツ

フィヨルドブートキャンプに参加しなければ、ここまで学んできた様々な技術やOSSのこと、そしてそれを支える人たちのことを知らないまま、どこか遠い世界のものとして外から眺めるだけになっていたかもしれません。一歩踏み出してフィヨルドブートキャンプの門をくぐり、向こう側の世界を知れただけでも本当に嬉しいです。

しかも、そこには同じ道を進む沢山の人たちがいます。バックグラウンドも進み方も人それぞれで、レースではなく同じ山を登っているような感じがします。自分の足で登るものですが、一人ぼっちではありません。困った時は助けてもらったり、登り方を教わったり、先人の軌跡を辿ったり、声をかけ合ったり、集まって一緒に活動したりできる環境が築き上げられています。そのおかげで、心が折れて登るのを諦めるようなことにはなっておらず、とても心強いです。

最近の出来事としては、先月開催された開発合宿 (もくもく会的なもの) をきっかけに、Rubyリファレンスマニュアル (通称: るりま) へPull Requestを送り、初コントリビュートしました。 *2
これもフィヨルドブートキャンプの一員だからこそできた事だと思います。

道はまだまだ続く…

この先もまだまだ長い道のりが続いていますし、フィヨルドブートキャンプの外には、もっと沢山の門や道があると思うと恐ろしくも感じます。絶望しそうになったり、嫌になって逃げ出したくなったりもすると思います。 そんな時は、一度歩みを止めることも必要かもしれません。とにかく好きなように過ごして (私の場合、美味しいものを食べる、猫を愛でる、好きな音楽を聴く、森林浴をするなど…) 、また歩き出したいと思ったら再出発すれば良いのかなと思っています。しんどくなった時に休むことの大切さも、今年教わった大きな教訓のひとつです。 あと、フィヨルドブートキャンプには「つらくなったときみるドキュメント」という愛あるコンテンツ集が作られていて、それを読んで救われることも多いです。

なかなか理想通りには行かず悩むこともありますが、なるべく楽しみながら、「時を超えたプログラミングの道*3」を思い描いて進んでいけたらなと思います。

長々と書いてしまいましたが以上です。ありがとうございました。

明日12/8の担当は、ふーがさんです!


Les faux souvenirs/False memories/Falska minnen